尖圭コンジローマ

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尖圭コンジローマ

コンジローマとは

ヒトパピローマウイルス（HPV）によって引き起こされる性感染症の一つです。
小さな傷からウイルスが入り、性器や肛門周囲にニワトリのトサカのようなイボができ、あまり痛みやかゆみはありません。
潜伏期間は数週間から8ヶ月と長く、感染源の特定が難しいことも少なくありません。

間違えやすい病気

真珠様丘疹症、フォアダイス、包皮腺、スキンタッグ（アクロコルドン）、膣前庭乳頭腫症、尋常性疣贅などがあります。見た目でわかることもありますが、判断が難しいときには組織をとって（生検）、精密検査をすることもあります。

治療方法

コンジローマの治療は再発がおおく根気が必要です。イボの大きさ、数、場所、希望にあわせて決めていきます。

クリームによる治療

イモキド（ベセルナクリーム®︎）で自分の免疫力をあげてデキモノを小さくする治療
週3回（月・火・金　もしくは　火・木・土）夜寝る前にクリームを塗りこんで、翌朝に石鹸で洗い流します。副作用に皮膚の赤み、かゆみ、ただれなどの出現があり注意が必要です。

液体窒素を用いた冷凍凝固療法

綿棒で液体窒素を用いできものを凍結させて死滅させる方法。
麻酔がいらない、小さいできものには効果的。再発は3-４割。

電気メスを用いた焼灼術

局所麻酔をしてから電気メスを用いてできものを除去する方法。
傷跡が残ることがある。手術後は一時的にできものはなくなる。再発は2-3割。

コンジローマはどの治療を選んだ場合も、再発することが多く定期的な経過観察と正確な視診が重要となってきます。

※電気メスを用いた焼灼術を行うときには術前に感染症の採血をおこなっています。

予防

予防するためにはコンドームを使用することが大切ですが、感染力がつよくコンドームを使用していてもうつる可能性があります。脱毛レーザーの施術の際に感染したと考えられる症例も報告されています。
性行為を始める前の若年層のうちに、４価もしくは9価の子宮頸がんワクチンの接種をうけていれば、コンジローマはできないとされています。成人後のワクチン接種については、接種の時点で一部のHPV型に感染していたとしても、他の型に対する予防効果があるため意義があるとされています。とくに性風俗従事者や医療関係者などの高リスクの方は、自身やパートナーの健康を守るためにもワクチン接種をおすすめします。